交通事故で歯が折れたらインプラントでの治療は認められる?

交通事故で怪我をして被害者になってしまった場合、通常であれば加害者の保険会社から治療費が支払われます。

しかし、すべての治療において保険会社から100%治療費が支払われるわけではありません。

治療の内容によっては保険会社から治療費が支払われず、自己負担になってしまうこともあるんですね。

そこで今回は、交通事故によって歯が折れてしまったら、インプラント治療の賠償が受けられるのかについて解説していきます。

歯科治療で使うインプラントとは?どんな時に必要?

歯科治療で使われているインプラントとは、顎骨に人工的な歯根を埋め込む治療法です。

歯が事故の衝撃で折れてしまった場合、いくつかの治療法が存在します。

歯根が残っている状態であれば、差し歯を適用することができますし、歯根を残せない状態だったとしても、左右に歯が正しく生えている状態であれば、ブリッジを適用することもできるんですね。

しかし、このいずれかに該当しない場合には、歯科インプラントを利用するか、入れ歯を利用するかのどちらかになってしまいます。

なお、一般的な歯科インプラント治療に関しては健康保険の適用外です。

特定の医療機関で治療を受け、なおかつ保険適用の条件を全て満たした場合にのみ、健康保険が適用されます。

保険適用の条件はかなり厳しいため、ほとんどの方が全額自己負担になることを、覚えておいてください。

インプラントは加害者の保険会社に賠償してもらえる?

歯科インプラントに関しては、上記でもご紹介したように自己負担になってしまうケースがほとんどです。

治療費も高額になることが予想されるため、十分な必要性が立証できない限り、保険会社から賠償を断られてしまうことも少なくありません。

ただし、歯科インプラントが最も最適な場合であると客観的に判断された際には、加害者側の保険会社に賠償責任が生じます。

したがって、歯科インプラントの治療費用が保険会社に全額賠償してもらえるかは、インプラントを適用させる必要性が、大きく左右するんですね。

実際にインプラントが認められた裁判事例は、今までにもいくつか存在します。

平成22年に東京地裁が判決を下した事例によると、交通事故によって8本の歯が欠損した20歳の被害者に対し、インプラント治療が相当であると認められ、加害者側に460万円の損害賠償が命じられました。

参考URL: https://www.o-basic-kotsujiko.net/column/post_96.html

インプラントを適用するための注意点

歯科治療でインプラントの適用を加害者側に認めてもらうためには、見た目の美しさなどを重視する「審美性」ではなく、「機能性」を重視する必要があります。

保険適用で可能となる入れ歯やブリッジといった方法では、機能性が損われることを医師に立証してもらい、医学的根拠に基づいた歯科インプラントの必要性を加害者側に訴えましょう。

なお、被害者側と加害者側(保険会社)との直接やり取りになってしまうと、インプラントの必要性を受け入れてもらえない可能性も少なくありません。

話し合いが決裂し、交渉が前に進まなくなってしまった際には、弁護士を始めとする専門家に相談することが大切です。

まとめ

今回は、交通事故が原因で歯が折れてしまったら、歯科インプラント治療が加害者側に認められるのかについてご紹介しました。

なお、事故により歯が欠損してしまった場合、特定の条件を満たしていたら、後遺障害等級の認定が得られる場合もあります。

後遺症によって得られる賠償は、将来的に大きな支えとなります。

該当する可能性がある方はぜひ、こちらも併せて専門家に相談してみてくださいね。

公開日:
最終更新日:2020/09/03